サワダ建築事務所
Sawada Architects&Engineers
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住宅建築の遮音
音に関する基礎知識  
遮音性能について
  
木造住宅の遮音性能
遮音性能

朝早く、車の走行音により安眠が妨げられたり、夜、隣室のテレビの音が気になることがありませんか。
快適な生活をするためには不愉快な音があっては困ります。
不愉快な音とは、落ち着いた雰囲気が欲しい部屋や静けさが望まれる時間に聞える騒音のこと。
このために、住まいの構造やプランには音に対する十分な配慮が必要です。

音に関する基礎知識

音の性質と単位

「音」とは、音源から発したエネルギーが空気中に振動(音波)となって伝わること。
この音波が、人間の耳に入り鼓動を振動させ、それが神経により脳に通じて知覚されます。


音の波が1秒間に何回上下するかを数値にしたものを「周波数」といい、Hz(ヘルツ)で表します。
人間の耳にに聞える周波数の範囲は、約20Hz〜2KHz。
周波数の少ない音は低音、多い音は高音となり、また 周波数が2倍になると1オクターブ高い音になります。

音の強さや大きさは音波の振幅に関係します。音のエネルギーの大きさと音波の振幅の大きさは物理的な量で把握されるもので、「音の強さ」と呼び、dB(デシベル)で表します。

「音の大きさ」とは人間の感覚として感じられる量を示すもの。人間の耳に聞える音の大きさは、エネルギーの大きさだけでなく、周波数によっても異なります。周波数が高くなると少ないエネルギーでも大きく聞えます。

高低を表す Hz(ヘルツ)       強弱を表す dB(デシベル)

暮らしの廻りの音のレベル

騒音のレベル

音は「強さ」(振動)、「高さ」(周波数)から成り立ち、そしてさらに「音色」(音の快・不快)も音の構成要素をなしています。

騒音とは私たちが不快と感じ、取り除きたい音。市街地での騒音の大きさは60dB以上が多く、この状態では快適に暮らせません。


騒音としてのレベルは自動車の警笛が110dB、地下鉄の車内が90dB、交通量の多い道路が80dBとされています。また 人のどなり声は地下鉄の車内と同等の騒音レベルの90dB、普通の会話は60dBとなります。


一般的に、室内で快適な暮らしができる許容騒音レベルは、40dB以下といわれています。


音環境


音の伝わり方

音の伝わり

音には空気中を伝わって耳に届く「空気音」と、足音や物の落下音が床や壁を伝わって聞える「固体音」の2種類があります。

【空気音】

ジェット機の音や自動車の音、楽器の音など、空気中を伝わってくる音。

【固体音】

上階の足音やスピーカーの振動音、電車やトラックの振動音、トイレの排水音など、物体を振動させて聞えてくる音。



遮音性能について

遮音性能

音源からの音が空気中を伝わっていく場合に、音源と音を聞いている場所との間に壁などの遮蔽物を置くと音が小さくなります。
このように音の伝わりを遮断することを遮音といい、住宅において遮音性能を要求される部位は、「外壁」、「開口部・窓」、「内壁」、「床」です。

住宅の各部位が騒音を遮断する能力を遮音性能と呼びD値(空気音の遮音を表す数値)で表します。
また 固体音を遮断する能力を衝撃音性能と呼びL値(上階の衝撃音が下階で聞える大きさを示す数値)で表します。


各性能は、JIS(日本工業規格)にて等級が定められています。

遮音性能等級



【空気音−遮音性能等級(D値)】

遮音性能D値



【固体音−遮音性能等級(L値)】

床の遮音性能には、重量衝撃音(LH)と軽量衝撃音(LL)の2つの性能があります。
子供が飛び跳ねたり、走り回ったりした時に発生する衝撃音を重量衝撃音、また 物が落下した時や椅子をひきずる時に発生する衝撃音を軽量衝撃音と言う。

遮音性能L値


【床衝撃音レベルに関する遮音等級の求め方】

◆重量床衝撃音

LH-50は重量床衝撃に対する床の音響性能を表わす数値です。2階の床に自動車用タイヤを約1mの高さから落とした時、1階の室で約50 ホンに聞こえる場合の床性能をLH-50といいます。

◆軽量床衝撃音

LL-50は軽量床衝撃に対する床の音響性能を表わす数値です。2階の床に500gのハンマーを4cmの高さから連続的に落とした時、1階の室で約50ホンに聞こえる場合の床性能をLL-50といいます。

◆遮音等級の求め方

衝撃源別に1オクターブ帯域における床衝撃音レベルの測定値を図に転記し、その値が全ての周波数帯域において、ある基準曲線を下回る時、その最小の基準曲線の呼び方で遮音等級を表わします。

開口部の遮音性能

サッシの遮音等級

サッシの遮音性能(T値)は、4段階の等級がJISにて定められています。
T‐1からT‐4まで4つの等級に分類され、数値が大きいほど遮音性能が優れています。


木造住宅用のサッシは、ルーバーサッシを除いて一般的にはT−1の遮音性能にてサッシメーカーで販売されていますが、出窓や障子・ガラスの組み合わせにより、性能が劣る場合があります。

また 遮音性能を上げるには、アルミと樹脂を複合したサッシ(T−2)を使用するか、二重サッシの対策が必要です。
それ以上の性能を求める場合はビル用サッシで対応することになります。


【等級を決める基準】

サッシの音響透過損失の試験を行い、各周波数ごとの試験結果を上記グラフに落とし込み、それぞれの等級線を下回らない遮音等級線を読み判定します。

住宅性能表示の等級

住宅性能表示では、戸建住宅の場合は、居室外壁開口部のサッシに遮音等級でランク分けが規定されています。

遮音性能指針(壁)


遮音性能の指針

戸建住宅では、遮音性能等級・衝撃音性能の指針は設けられていませんが、日本建築学会は集合住宅の隣戸間の壁・床に4つのランクの指針等級が設けられています。


集合住宅   壁の遮音性能の指針(D値)

遮音性能指針(壁)


集合住宅   床の遮音性能の指針(L値)

遮音性能指針(床)


戸建住宅   床の遮音性能の指針(参考D値)

遮音性能指針(戸建て住宅)


木造住宅の遮音性能

木造住宅は、鉄筋コンクリート住宅に比べ遮音が難しく、遮音性能は低くなります。
一般的な仕様の木造住宅では、壁の遮音性能はD−40(外壁)、D−30(内壁)程度、また 床衝撃音性能はL−75(LL・LH共)程度です。

上記の性能値は、あくまでも各部位を試験所にて測定した結果の数値で、個々の間取りやサッシ・ドア・換気扇などの開口部から音の回り込みや施工の精度によっても左右され、実際にはその性能が低下します。
住宅メーカーのカタログに記載されている遮音性能値は、その性能が約束されたものではないので注意することが必要です。

遮音を考える場合には、近隣が工場や通行料の多い道などがあり、外部からの音を遮断するのか、また 室内の音を外部などに漏らさないようにするのか、2階の音を下階に伝えないようにするのかなど、遮音の目的を明確にし対応することが重要です。

遮音対策

外壁やサッシの遮音性能等級を上げても、音の回り込みや隙間から音が入ってきます。プランニングの段階から音源の位置を考慮した、建物の配置計画や間取りを計画することが重要です。

空気音の対策

◎建物の気密性を上げる。

◎サッシの形状に注意。

ジャロジーなどの、浴室や洗面脱衣などの水廻りによく使用されるガラスルーバー窓は、遮音性能はまったく有りません。また 引き違いサッシよりも、縦辷り出し窓(開き窓)などカムラッチハンドルやグレモンハンドルのサッシの方が遮音性能は高い。

◎換気扇に注意。

外壁やサッシの遮音性能を上げても、換気扇や設備用の開口から音が浸入しては意味は有りません。防音換気扇やフードを設け開口部からの音の浸入にも注意する。

◎重く厚い材料を選ぶ。

天井や床、壁の遮音性能は、使用材料の単位面積当たりの重量(面密度)によって決まってきます。重いほど遮音性能はアップします。
一般的に壁や天井に多用されるプラスターボードを二重に張ることも効果的です。

◎断熱材の厚みを厚くする。

排水管に遮音シートを設ける。

2階トイレから聞こえてくる排水音は、特に深夜などには意外なほど耳障りなものです。防音シート貼りで2階の排水遮音対策も配慮。

防音配管


防振吊り木

固体音の対策

◎構造体の剛性を強くする。

建物自体の強度もまた、固体音の防音に関係があります。構造が強いほど遮音性能もアップしますから、木造よりもコンクリート造の方が剛性が高く遮音性が高いといえます。木造住宅においても梁や根太のサイズUPや床合板の釘のピッチを上げるなど、床剛性を高めることをおすすめします。

◎階上の床(下階の天上含む)仕様の遮音性を上げる。

クッション性のある床仕上材を使用する。
床下地に遮音シート・硬質石膏ボードなどの捨て貼りを行なう。
下地合板の厚みを上げる。
下階の天井に吸音材を設ける。
防振吊り木を設ける。
下階の天井を2重張りとするなど・・・・

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